■ ID | 880 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 埼玉県北部低地における沖積層の層序と古環境の変遷 |
■ 著者 | 石原武志
東京大学大学院 須貝俊彦 東京大学大学院 水野清秀 (独)産業技術総合研究所 八戸昭一 埼玉県環境科学国際センター 松島紘子 東京大学大学院 久保純子 早稲田大学教育・総合科学学術院 |
■ 出版元 | |
■ 出版年 | 2008 |
■ 誌名・巻・号・年 | 日本地球惑星科学連合2008年大会、平成20年5月27日 |
■ 抄録・要旨 | 本研究は埼玉県北部低地の沖積層の層序を検討し、沖積層の堆積環境を以下のように復元した。(1)最終氷期の海面低下期に形成された谷にはG1u層(砂礫層) が堆積した。(2)その後の海水準の上昇に伴い、S1l1層(礫混じり砂層) が堆積した。完新世初期、引き続き海水準の上昇によって内湾が拡大すると、(3)荒川低地下流域には海成層が堆積した。埼玉県北部低地においては、(4)氾濫原が上流側に後退し、細粒な氾濫原堆積物であるS1l2層が堆積した。(5)6800yBP以降海水準が安定傾向になり、荒川低地下流域では内湾の埋積によって海岸線が前進し、V帯の堆積が始まった。埼玉県北部低地では、後氷期の海面上昇の影響下で(6)5800yBPまでS1l2層が引き続き堆積した後、デルタや扇状地の前進に伴い粗粒なS1m層が堆積した。また、(7)3800yBP以降、堆積速度が減少し、細粒な氾濫原堆積物で構成されるS1u層が堆積した。 |
■ キーワード | 沖積層、古環境、海水準変動、荒川低地 |
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